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翌朝。今日からは8時15分登校なので、少し早めに家を出る。因みに美香は一緒にいない。朝からウォークマン全開…とはいっても音量は控えめだが。今流れている曲はゲーム『すばらしきこのせかい』のサントラから、ツイスター。ゲーム音楽とは思えない、渋谷で普通に流しても何の違和感もない程クオリティが高い。すばせかの曲は全部好きだぜ!…はい、なぞのテンション。
御解高校生徒会室前。俺はノックをして、中に入る。
「時間どおりだな。いくら君でも初日から遅刻はしないようだ。」
生徒会長は可笑しそうに笑う。
「失礼ですね。俺がそんな人間に見えますか?」
「そんな人間に見えるから君は生徒会長補佐になったということが分からないのか…?」
分かってたけどな。
「生徒会長、俺は何すればいいんでしょう?」
「ああ、今日は書類の処理を手伝ってくれ。」
そう言うと生徒会長は僕に紙の束を渡してきた。結構量があるな…。そんな絶望的な量でもないけど。
「それは今日中に終わらせて、帰りにでもここに渡しに来てくれ。」
うん、今日中なら余裕で終わりそうだ。授業中にでもやるかな。
「ところで生徒会長、他の生徒会役員はどうしたんですか?」
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