俺の理想の女性はシンディローパー

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「お兄ちゃんと二人きりで登校出来るのが嬉しいのかも…って聞いてないし!」 何だ?今度は急に騒ぎだしたぞ、美香の奴。 「急にどうした、美香?」 俺が親切心で心配したとも取れる行動をとってやったのに、美香の奴 「…お兄ちゃんの、バカ。」 とかぬかしやがって。 「そっか。」 しかし俺にはそれすらどうでもいいので華麗にスルー。 そんなアホなやりとりをしていると、何時の間にやら美香との分かれ道。 「美香、じゃぁな。」 「うん、また後で、お兄ちゃん。」 さて、丁度一人になったので、これから行く御解高校のことでも思い出してるかな。 御解高校。最近出来た都立校で、校舎は新しい。しかし何よりも、御解高校の校風が素晴らしい。 その校風とは、生徒が責任を取れるのであれば、学校が何かを言うことはない、というものだ。つまり、例えば授業中に音楽を聞こうがゲームをしようが、ちゃんとテストで点を取れるのなら、特に注意はしないということだ。 ただし、校則は守らなければならない。とは言っても大して厳しいものではないが。
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