1151人が本棚に入れています
本棚に追加
「いや~、卒業式以来だよなぁ。懐かしいなぁオイ!」
やけにテンション高いな…どうした?
「何はしゃいでんだよ。」
喧しくて曲がよく聞こえねぇよ。
「お前、このクラスの女子のレベルの高さ見たか?半端ないだろ!」
レベルの高さ?女子ってポケ〇ンみたいに戦ったり進化したりすんのかな。
「いや~、マジで燃えてきた~!今年こそ俺に春が!春が来る!」
現在進行形で来てるじゃん、春。
「まぁいいから、取り敢えず席つこうぜ。」
俺は鹿島を宥めて黒板の座席表のところへ向かう。
俺の席は…前から5番目の廊下から四列め、か。さっさと席について音楽に集中するか。
二曲程聞き終えた時、丁度先生が入ってきた。
「皆さんおはようございます。そして御入学おめでとう。私は一年三組担任の沢本玲花です。さて、挨拶は程々にして、早速体育館に行きましょうか。」
そう言って廊下に出て並ぶように指示する沢本先生。
「真音~。先生まで美人だなんて、俺感動のあまり泣けてきた…。」
何でお前だけ『全米が泣いた』モードなんだよ。
最初のコメントを投稿しよう!