俺の理想の女性はシンディローパー

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「いや~、卒業式以来だよなぁ。懐かしいなぁオイ!」 やけにテンション高いな…どうした? 「何はしゃいでんだよ。」 喧しくて曲がよく聞こえねぇよ。 「お前、このクラスの女子のレベルの高さ見たか?半端ないだろ!」 レベルの高さ?女子ってポケ〇ンみたいに戦ったり進化したりすんのかな。 「いや~、マジで燃えてきた~!今年こそ俺に春が!春が来る!」 現在進行形で来てるじゃん、春。 「まぁいいから、取り敢えず席つこうぜ。」 俺は鹿島を宥めて黒板の座席表のところへ向かう。 俺の席は…前から5番目の廊下から四列め、か。さっさと席について音楽に集中するか。 二曲程聞き終えた時、丁度先生が入ってきた。 「皆さんおはようございます。そして御入学おめでとう。私は一年三組担任の沢本玲花です。さて、挨拶は程々にして、早速体育館に行きましょうか。」 そう言って廊下に出て並ぶように指示する沢本先生。 「真音~。先生まで美人だなんて、俺感動のあまり泣けてきた…。」 何でお前だけ『全米が泣いた』モードなんだよ。
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