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あれからすでに半年。もう希望がないな。って言ってもアイツは俺の前から姿を消したんだ。答えは見えてる。フラれたんだ
『どうした宏紀?窓ばっかり見て』
『あぁ。何もねぇよ。ちょっとした思い出を振り返ってたんだよ』
『お前らしくないな。大事な思い出だったのか?』
大事だったのか?まぁ初めての告白があんな感じでフラれたんだから大事でもないんだろうな
『まぁ大したことじゃねぇよ』
『そうなのか。まぁいつでも相談のるからな』
コイツは吉田拓磨(ヨシダタクマ)。同じクラスになり一番最初に出来た友達。それ以来常に行動を共にしている
『あぁ。サンキュー』
『お~い。雄司!タバコ吸いに行こうぜ!』
『またかよ?さっきも行ったばかりだろ?』
『昼飯の後は特別なんだよ!』
『意味わかんないよ』
この脱力感丸出しのやつは細川雄司(ホソカワユウジ)拓磨と同じ中学出身でかなり仲が良い。拓磨と仲良くなった時に雄司も一緒に友達になった
『しゃあ!宏紀も行こうぜ!』
『わかったよ』
俺と雄司は拓磨の希望により屋上に向かった。俺達の学校は学力がそこそこだ。そんな俺らの学校でも屋上は無法地帯。不良達がよく集まるので先生も立ち寄ることがない
『またあの人いるんじゃないか?』
『あぁ。柿崎さんか?あの人には逆らわないほうがいいよ』
『なんでだ?』
『あの人は中学の時からかなり悪かったんだよ。目つけられたら厄介だよ?』
この二人が言うんだ。相当面倒なことになるんだろうな
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