第一章 貴族の紋章

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 『貴族の紋章』  其(そ)は貴族の証なり。  紋章を持つ者の家系は勇気と武功を讃えられ、貴族の紋章と人の上にたつ権力・財産・名誉を与えられた。  この貴族の権利と同時に課せられた責任。  『貴族の責務』  紋章を与えられた者はその与えられた価値の重さに等しい責任を求められ、任された者はその任された重みに等しく義務を課せられる。  それは主君と貴婦人に忠節を尽くし、守るべき弱者を守る社会的責任を持つこと。  幾多の戦争や内乱で功績を残した者が褒賞として貴族の地位を得た。  と同時に戦争で負けた者や貴族として有るまじき卑劣な行為を行った者。  その一族は紋章を剥奪され、継承を絶たれた。  人の栄枯盛衰を語るにもっとも相応しい証である。image=320438193.jpg
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