再会

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次の日の朝私が逮捕された時留置場、拘置所内で一緒だった 産業廃棄物会社経営の会長に連絡した。 会長の名前は太田と言って70歳をこえていたがとっても元気な人だった 朝9時に私のすむ近所のところまで車で迎えに来てくれた 会長はパジェロに乗ってやって来た 私は笑顔であいさつした。 「会長どうもお久しぶりです、お元気そうでなによりです」 会長は白髪をオールバックに整えて鼻ヒゲを少し蓄えベージュの上下の作業服を着ていた。 メガネの奥の目はニコニコした表情で 「楠木君も元気そうで、でもよく覚えていたね嬉しいよ連絡もらって」 「いいえ、私も会える日をとっても楽しみにしてました」 会長はうなずいて 「これからどうする?」 「そうですね会長はこれから?」 「うんちょっと仕事をたのまれていてね午後からやらんとだめなんだよ」 私はすこし考えて 「そうですか私も手伝いますよ」 会長は手を振って 「いや、いいよ日当も払えないからね」 私首を左右に振って 「いいえ日当なんていいですから行きましょう」 会長はすこし考えていたが 「わかったよ、じゃあ手伝ってもらおう」 そう言って市内の方へ、車を走らせた 車は市内へ入り途中車を軽トラックに乗り換えて飲食店街に着いた 軽トラックの中で私は仕事の件を聞いた 会長は友人(ヤクザ)から頼まれて今閉店している風俗店の片付けをして、友人のマンションへ荷物を運ぶ仕事だと言ってそれ程たいした事はないので2.3時間ぐらいで済むだろうと言う話しだった 2人は車を降りてその閉店している風俗店内へ入った。 私は、中に入ったとたん目を丸くして会長を見て 「会長これ全部運ぶんですか?」 と驚いてそう言った 会長も現状を見て首をひねり 「う~ん。そうなんだけどこりゃ2.3時間ではおわらんなぁ~」 と中にある荷物を見てそう言った 私も会長も仕方ないので片端から片付けて行って、小物は店内にある袋に詰め込んだ。 軽トラックに運び出して一回目がある程度一杯になったので会長に言うと 「よし運ぼうか?」 と言った 私は頷いて一緒に店を出た。 軽トラックに2人は乗り込んで会長が運転して約20分ほど走ると5階建てのマンションに着いてその5階に荷物を運んだ。 運び終わると2人は肩で息して車に乗り込んだ。
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