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しばらくの沈黙の後。
何かを決断したように
「俺……っ」
と声を上げた光くん。
でも、私はその口を手で塞いだ。
目を丸くする光くん。
でも、ごめんね。
今度は私が言う。
ちゃんと、言わせて欲しいの……。
「光くん、あのね。」
光くんの口元から手を離して、今度は彼の手をギュッと強く握る。
そして……
「私、光くんの事が好きです!!」
あの時と同じように……。
あの時と同じセリフで……。
でも、1年越しの告白だもの…変わった事の方が多い。
身長や声の高さ。
着ている制服。
気持ちの大きさ。
そして……
「私と、付き合って下さいっ」
そう言ったのが、私だって事……。
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