1451人が本棚に入れています
本棚に追加
「なにいって…っ。」
「俺、本気ですから。先輩への気持ちは、あの頃から変わってません。」
もう一度ニコッと笑った光くんは、
「家まで送ります。」
と私のカバンを持って立ち上がった。
「う、うん。」
熱い頬を隠すように下を向きながら歩く私の手を握った。
私の中学の卒業式。
私が、光君に告白された日と同じように。
強く、強く。
『逃がさない。』と言うように、私の手を握った。
最初のコメントを投稿しよう!