1450人が本棚に入れています
本棚に追加
その場から逃げ出すように走った。
好き?
年下なのに?
同じ部活の後輩なのに?
ありえないよ。
ありえない。
でも……
「結衣先輩っ!!」
背中に届いた声に、心臓が反応している。
「今、先輩見えたから走って……。先輩泣いてます?」
本当だ。
私、泣いてる。
「どう…したんですか?」
整った眉を下げ、困ったように聞いてくる光くんが…どうしようもなく好きだと思ってしまった。
最初のコメントを投稿しよう!