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一人の青年が、広大な草原を走っていた。
青年の背後には、千を超える数の魔物達が追いかけていた。
「かっ、数が多すぎる! こうなったら……」
青年は走りながら、人差し指と中指を立てる。
『轟炎の仔竜よ、我に仇なす者を滅せよ。サラマンダー!!』
青年が詠唱を終えると、赤い炎を纏ったトカゲ‐サラマンダー‐が現れる。
サラマンダーが体を翻し、迫り来る魔物の群れに向かって、炎を吐いた。炎の餌食になった魔物達は次の瞬間、灰と化していた。
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