71人が本棚に入れています
本棚に追加
翌朝。
茜が朝食をとっていたので、相伴にあやかる。
「瞬、由里ちゃん…大切にしなさいよ。」
何もかもお見通しだった。
「…分からねえ。」
「は?」
「何か…由里と居ると、逃げ出したくなるんだよ。」
「そう。
ま、由里ちゃんを傷付けたら許さないから。」
茜と由里は昔から仲が良い。
「…行ってきます。」
学校に向かう途中…
「シュンシュンー!」
「あ、涼。」
春風涼(ハルカゼリョウ)と会った。
「会いたかったよ~シュンシュン。」
頬をスリスリしてくる。
シュンシュンとは涼の俺の呼び名だ。
「こそばゆいって。」
「あ、ごめん。」
涼は小動物みたいに俺にいつもくっついている。
「瞬君!」
藤嵜菜月(フジサキナツキ)にも出会った。
「あれ、涼も居るじゃーん!」
「菜っ月~。」
菜月にスリスリ…。
「こそばゆいってばー!」
「あ、ごめん。」
こんな感じで三人で仲良く登校した。
.
最初のコメントを投稿しよう!