12

8/8
前へ
/145ページ
次へ
──しばらくたって… 玲「…ねぇ」 鼻が詰まった声になってしまった。 雅「・・・な゙に゙?」 雅夜は玲汰よりひどい声で答えた。 目も真っ赤。 俺はそんな事を気にせず、気になっていた事を雅夜にぶつける。 玲「俺のこと… 恨んでないの…?」 ずっとこれが聞きたかった… 俺は恨まれて当然な事をしたと思う。 だから"恨まれてる"ずっと思っていた。 でも雅夜は… なにも答えず、ただ微笑んだ。 俺は溜まっていた不安を吐き出すかのように、言った。 玲「俺はお前の右目を失わせてしまったっ・・・ お前に恨まれて当然だ・・・ あの時俺が・・・ 早く雅夜を止めていれば こんな事にはならなかったのに・・・!!!」 眼帯がされている雅夜の右目を見て、思い詰めたように言い放った。 そうだよ… 俺があの時雅夜を殴ってでも引き留めていれば… ──お前の右目は失わずにすんだ。 今更謝っても遅いけど …ごめんな。 雅夜……
/145ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1084人が本棚に入れています
本棚に追加