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──しばらくたって…
玲「…ねぇ」
鼻が詰まった声になってしまった。
雅「・・・な゙に゙?」
雅夜は玲汰よりひどい声で答えた。
目も真っ赤。
俺はそんな事を気にせず、気になっていた事を雅夜にぶつける。
玲「俺のこと…
恨んでないの…?」
ずっとこれが聞きたかった…
俺は恨まれて当然な事をしたと思う。
だから"恨まれてる"ずっと思っていた。
でも雅夜は…
なにも答えず、ただ微笑んだ。
俺は溜まっていた不安を吐き出すかのように、言った。
玲「俺はお前の右目を失わせてしまったっ・・・
お前に恨まれて当然だ・・・
あの時俺が・・・ 早く雅夜を止めていれば
こんな事にはならなかったのに・・・!!!」
眼帯がされている雅夜の右目を見て、思い詰めたように言い放った。
そうだよ…
俺があの時雅夜を殴ってでも引き留めていれば…
──お前の右目は失わずにすんだ。
今更謝っても遅いけど
…ごめんな。
雅夜……
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