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「なんだテメーは!?」
「こんな所に餓鬼が一匹で何かする気か。」
「餓鬼は帰って糞して寝てろ。」
「その通りだぜ、小僧。ヒャァッヒャァッヒャア」
一面、見渡す限りにこの世不るもの達が次々に丘の上にいる黒いローブでフードを自分の顔が見えないまでに深めにかぶっている少年に罵声を浴びせる。
「…………。」
だがそこにいる少年はそんな言葉などまるで耳に入っていないかのようにだるそうな声でこう言った。
「五月蝿いな~もう。雑魚のクセに……」
<<ムーンレス・ナイト>>
そう唱えた少年の手の中には黒い球体が現れた。
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