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土方は突如現れた5人に眼を向けた後
銀時へと視線を移した
唇を噛みしめ
鋭い瞳で5人を睨む銀時
その頬をタラリ流れる汗…
万事屋…
そして5人に向かい叫んだ
土『…始めに聞いておく。この男はてめェらの仲間か?』
と先ほど斬りかかってきた男
を指差し言った
悲『はッ…そんな弱い奴が私達の仲間なわけないでしょ。ただの雑魚です』
悲月は笑った
悲『あなた達、真選組を試すために使ったのですが…銀時のおかげで無意味でしたねェ。感謝した方がいいですよ?』
その言葉に
今にも飛び掛りそうな勢いで
悲月を睨みつける土方
近『…最近巷を騒がせている辻斬りっつーのはてめェらか?』
近藤は落ち着いた口調でそう言った
しかし
その手はしっかりと刀に置かれている
いつでも切りかかれるように
悲『自己紹介ですか?真選組の局長さんは律儀な人なんですねェ』
バシバシと殺気を放つ
土方と近藤に怯える様子がない悲月
土『てめェそういう意味じゃ!!!』
悲『では私から…悲月と申します。間違ってもひじきとか言わないで下さいね。キレますよ?』
土方の言葉を遮り
クスクスと笑いながらそう言った
続いて
武『武月(ムツキ)…』
身体がかなりゴツい男
例えるならまさしく岩
破『ちょっと武月、もうちょい愛想よくしろよな~。すんませんねェ無愛想な奴で。俺は破月(ハヅキ) よろしくゥ』
武月の隣の男が
敵というのを忘れさせるくらい
ニコニコと笑いながら言った
如『如月(キサラギ)でーす。趣味は大食いで、特技は大食いでーす』
背が小さくかわいらしい顔をした男
趣味と特技が大食いだと言っているが
俄かには信じがたい…
華『華月(カゲツ)だ』
最後に
かなり長身でほっそりとした男が言った
目は氷のように冷たく前を見据えている
悲『あ、そうそう 』
悲月はポンと右手を左手に当て
何かを思い出したかのような仕草をした
悲『私たちは邪魔な方々を消しているだけであって、決して辻斬りなんかではありませんよ』
沖『それを辻斬りっていうんでさァ』
沖田は刀を構える
いや沖田だけではない
新八も神楽も
気づけば皆戦闘態勢になっていた
ただ1人を除いて
†
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