‐鎖‐

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悲『安心して下さい。あなた達に危害を加えるつもりはありませんよ。まァ…』 悲月は言葉を途中で止め 銀時の方を見つめた その動作につられるよう 皆 銀時の方に目を向ける 悲『彼の返事次第であなた達の運命が変わりますがねェ…』 さァ… 悲『先日のお返事を聞かせてください。答えは出ているも同然ですが』 早く… 我らのところへ… 我らのものに… 銀『………』 勝ち誇ったような笑みを浮かべる悲月をよそに 銀時は無言で俯く そんな姿を見て 神『銀ちゃん…どういうことアルか!?』 神楽が疑問をぶつけた 神『こいつらに何言われたアルか!?返事って一体何の返事アルか!?』 新『神楽ちゃん…』 神楽は皆が疑問に思っていることをすべて口にした しかしどうしようもない不安が神楽を襲う 目の前の銀時が 返事をしてくれない 目を合わせてくれない 笑ってくれない… ただただ 不安の波が押し寄せるのを感じた 土『万事屋…』 沖『旦那…』 新『銀さん…』 神『銀ちゃん…』 長い沈黙 そこに居るすべての者が 銀時の返事を待っていた 1秒1秒が遅い 止まったかのように感じる時間 皆 返事を待った そして 銀『俺は…』 仲間を売るか もしくは 自分を売るか… 俺の返事? そんなもん とっくの昔に 決めてあらァ… †
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