‐鎖‐

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予想外の出来事に 皆一瞬何が起こったのか 分からなかった 【ドサッ…】 地面に倒れる悲月 驚く一同 ゆっくりと木刀を下ろす銀時 そして 銀『はい、おしまーい』 といつも通りの口調で言った その言葉でハッとしたのか 如『ひ、悲月!!』 如月が声をあげた 倒れた悲月に駆け寄り しっかりしろ!! などと声をかけている その姿を見て 銀『おい!!聞け馬鹿たれども!!』 銀時は言った 銀『てめェらの仲間になるつもりはねェ………俺の答えはいつになったって変わることはねーよ。だがなァ…』 そこで一旦言葉を止め 再び木刀を構える 強く 強く 握った 銀『こいつらを…俺の仲間を死なせるつもりもねェ!!!』 その言葉に少しの迷いもない 仲間を護りたい 想いはそれだけだ そんな銀時を見て土方はフッと笑った こいつらしいな… 奴らの仲間になるつもりもなけりゃ 自分の仲間を死なせるつもりもない 言ってることがめちゃくちゃだ 敵の言った選択肢なんかまるっきり無視してやがる 自分の仲間を護ることしか考えちゃいねェ 目の前のことしか考えてねーんだ ふと 横を見た 眼鏡もチャイナも総悟も 皆 真っ直ぐに銀色の姿を見つめていた やろーには 人を惹きつけるものがあるのか 目には見えなくとも そんな光が… 魂があるんだろう それが “坂田 銀時” という男なんだ †
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