‐鎖‐

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悲『銀時…あなたを力ずくで手に入れます』 悲月がそう笑顔で言った 言うならば “妖笑” 銀『てめェ…』 悲『諦めたとでも思いました?…生憎そんな甘っちょろい心など当の昔に捨てましたよ…強いて言うなら、今自分にあるものは欲望です。目の前の獲物を手に入れるという欲望だけなんですよ…』 そう言ってニコリと笑った 呟かれたその言葉はあまりにも残酷で… 安堵の気持ちは粉々に砕け散っていく その瞬間 悲月が視界から消えた まるで蝋燭の炎がユラリ消えたかのように 沖『き、消えた!?』 破『フッ…悲月が動いたか。気をつけた方がいいぜ?』 銀『…てめェ!!どういうこ…』 破月の方へ振り向こうとする銀時 近『万事屋!!動いちゃダメだ!!!これは奴らの…』 動きを止めた銀時の 耳元で囁かれた声 悲『…闇はね…光をも簡単に呑み込むことができるのですよ……』 【ドゴッ!!】 銀『ッ!!!』 †
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