‐鎖‐

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強い殺気と共に 銀時の腹に鋭く拳が決まる 腹部から全身へと襲う痛み 体中の力が抜けた 息がッ…できねェッ…… 銀『う゛ぁ…』 フラリと地面へ倒れ込むその身体 辛うじて木刀で支える 新『ぎ、銀さんッ!!!』 新八等は凍りつき 破月等は歓喜の声を上げた 銀『ッゲホ…ハァ、…ハァ……』 殴られた箇所を押さえ 息も絶え絶えで悲月を睨みつける 悲『あれ?結構本気でいったんですがねェ。意識がまだありますか』 クスクスと余裕の笑みを浮かべ 銀時を見据える 神『銀ちゃん…!!』 如『よっしゃァ!!!そうこなくっちゃ!!』 指をポキポキと鳴らし始める如月 破『あらら…悲月の悪い癖がでちゃったか』 と頭を掻く破月 欲しいものは何が何でも手に入れる 力を 心を 魂を… すべてを手に入れる どんな手を使ってでも 土『あいつッ!!!』 新『銀さんが危ないッ!!!』 銀時に向かい走り出そうとした だが 華『おい…』 土『…!?』 華月を中心に如月 破月 武月の4人が 土方達に立ちふさがった 土『……そこをどけ…』 華『ここは通しませんよ…』 土方は刀を抜き取り 刃先を華月に向けた 華『………貴様等がどんなに足掻こうが銀時は我らのものになる。それは避けられぬ運命だ』 沖『…運命だか、う○こだか知らねーが、ごちゃごちゃうるせーんだよ』 新『沖田さん…う○ことは言ってません!』 華『貴様等は分からないのか?見てみろ悲月を…』 その言葉にチラリと悲月を見る 闇色の眼 悲月の瞳が先ほどとは一変していた 狙った獲物をどこまでも追い続ける獣 最早 その眼に映るものは… 銀時だけ †
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