‐鎖‐

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破『ッチ俺が先に決めようと思ってたのによー。まァいいや。気を取り直して俺は…』 沖『おっと待ちなァ…』 【ドォォンッ!!】 沖田の声と共に 破月の真横を バズーカの弾が勢いよく通り過ぎた そのまま屯所の一角に当り 粉々に吹き飛ぶ 沖『次に決めんのは俺でさァ。お調子者は休み時間に女子のスカートでも捲ってな』 フゥ… と煙の出ているバズーカを そっと吹く 破『誰がお調子者だコラァァァ!!よっしゃァァァお前の相手はこの俺が…』 ギャアアアア!!! 破月の言葉を 近藤の叫び声が遮る 近『ちょっとォォォォ!屯所コレ粉々ァァァァ!やめてェェェェ!お願いだからやめてェェェェ!これ以上被害を増やすな!!総悟くんんんん!!!』 無残な姿になった屯所の一角を見て 近藤が叫んだのだった 沖『アリ?俺何かしやしたっけ?記憶が…何も……覚えてない…』 土『嘘つけェェェ!!思ッくそおめーがやったんだろうが!!』 沖『酷いなー土方さん。記憶にないっていってんでしょ。きっと俺の第二の人格が覚醒して…』 新『明らかに見え透いた嘘付いたよこの人!!』 沖『嘘じゃないですぜィぱっつぁ……』 【ドカッッ!!!】 鈍い音と共に 砂煙が舞い上がった 沖田に振り向けられたのは “鋼鉄の拳” しかし 破『…へェ……』 貫いたのは地面だけ 破『やるじゃんあのガキ』 拳が振り下ろされる その一瞬の間 後方に回転して避けたか… 身体能力はまずまずだな 新『じ、地面が…』 拳が貫いた地面を見て 新八は目を見開いた 抉られたように ポカリと穴のあいたその場所から 稲妻のように入るひび 素手とは思えない威力に 皆息を飲む そんな力の持ち主は… 沖『…いきなりなんでィ。不意打ちとは卑怯じゃねーか。でかぶつさんよォ…』 その声が向けられた相手 それは 武『………』 無表情で拳を撫でる 武月だった †
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