‐鎖‐

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パラパラと木片や埃が落ちる 近『総悟!!!』 破『…あのガキ。ついに武月の闘争心に火をつけちまったか……死ぬぞ?』 ゆっくりと 吹き飛ばされた 沖田の元へと向かう武月 土『いや…』 …違う 新『沖田さァァァァァん!!!』 沖田さんが危ない!! 新八は思わず走り出そうとしたが 腕をガシッと掴まれた 新『土方さん!!沖田さんが…』 土『………』 土方は何も言わずに 武月の動きを見つめる 武『………』 煙の中を 目を凝らして見る武月 武『………』 煙が酷く 中の様子がまったく見えない 破『………』 武月の一撃をうけたんだ 相当なダメージだろう 武『………』 その時 武『……!!…』 【ドカッ!!】 突如煙から飛び出した沖田 鋭い瞳で武月を睨みつける その手には まだ鞘から抜かれていない 2本の刀 怯んだ武月の顔面に 跳び蹴りが決まる 破『なにッ!?』 ドサリと重い音を響かせ 倒れた武月 その様子を 何事もなく見下ろす沖田 そして ニヤリと恐ろしく黒い笑みを浮かべた… その様子を見て土方は フッ と小さく笑う 本当に火がついちまったのは 奴のサド心だ †
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