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新『お、沖田さん大丈夫ですか!?』
新八が沖田の元へと
急いで駆け寄る
心配そうに自分を見つめてくる新八に
沖田は小さくため息をついた
沖『俺がこんなもんでヘバる訳ねーだろィ。土方さんじゃあるまいし』
土『んだとコラァァァ!!!』
沖『それに…』
ゆっくりと目を瞑る沖田
新『…?』
沖『旦那にはいろいろと仮があるんでね。そうでしょ?土方さん』
土『…』
華『ククク…』
華月が突如小さく笑い出した
その声に
眉をひそめる土方
土『…てめェ…何笑ってやがる』
華『いや…真選組も捨てたもんじゃないな…と思っただけさ。貴様等ならばなかなか殺し甲斐があるかもしれない』
沖『そりゃどーも』
華『ククッ…先ほどの雑魚どもとは大違いだな』
土『先ほどの?てめェどーいう…』
華月の言葉で
土方はあることに気が付いた
隊士達がいない…?
悲月達の出現に気をとられ
忘れていたが
ここは真選組の屯所
何故…
俺たちしかいない?
何故…
隊士どもがいない!?
そのことに気が付いたその瞬間
隊士達の姿が
土方の脳裏を過ぎった
土『てめェ!!あいつらをどーしやがった!!!』
新『そういえば…山崎さん…お前!!山崎さん達をどーした!!!』
2人の問いかけに華月は
…あァ
と何事もないかの様に笑う
華『奴らなら邪魔だったんでな。少しお寝んねしてもらッ…』
【ガキンッ!!】
刀のぶつかり合う音
土方が華月に斬りかかったのだ
言葉よりも先に身体が動いていた
土『てめェー…』
華『安心しろ。お寝んねと言った筈だ…殺したわけではない』
…こいつは斬り甲斐がある
刀から伝わる土方の殺気に
華月はニヤリと笑った
†
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