‐鎖‐

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地面へと叩きつけられた沖田 沖『ハァ…ハァ……痛ッ!…』 身体を起こそうと膝を着いたが 右のわき腹を鋭い痛みが走りぬけた 左足も紫色に腫れている こりゃァ… 結構やべェか… 目の前に迫る武月 無言で拳をゆっくりと振り上げる 沖『……ッ……!!』 やられ… 新『沖田さん!!!』 腕が振り下ろされた その時 神『ホアチャァァァァァァァァ!!!!』 武『…ッ!!』 【ドサッ!!】 地面が軽く振動し 武月が勢いよく地面へと倒れた 沖『てめェ…チャイナ…』 目の前には沖田を庇うように 傘を構える神楽 倒れる武月を睨み付ける 神『勘違いすんじゃねーヨ。柳生の時の借りを返しただけネ。その怪我じゃお前は足手まといアル!さっさとずらかるヨロシ!!』 沖『ふざけんじゃねェ!!俺ァまだ…ッ…』 立ち上がろうとした膝を上げた途端に 左足に走る強い痛み その痛みに耐え ゆっくりと立ち上がった 神『雑魚はおとなしくお寝んねしてればいいネ。ここは私に任せるアル。』 沖『ガキに護ってもらうほど落ちぶれるわけにはいかねェよ』 神『馬鹿アルか。お前自分の足よく見てみろヨ。そんなじゃスライムにもボコボコにされるネ。さっさと宿でも探して永遠に眠ってるヨロシ』 沖『お前と一緒にすんじゃねェよ。俺ならドルマゲスだって一撃でいける………いや…ちょ待って…やっぱドルマゲスはキツイ』 そんな中のろのろと立ち上がる武月 如『おい!!チャイナちゃんの相手は俺だろ!!』 と如月が神楽に向かい叫んだ 神『お前1人で私が満足すると思ったかチビ。お前とそこのでかぶつ…一緒に相手してやるネ』 如『…ずいぶん強気じゃん』 神『お前らなんか私1人で…』 武月と如月を交互に見つめ ゆっくりと傘を構える 沖『早まんじゃねェ!!2人相手じゃてめェでも…!!』 神『十分ねェェェェェェェ!!!!』 沖田の制止を振り切り 神楽は勢いよく走り出した その時 華『悲月!!!』 華月の声が 皆の動きを止めた †
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