序章

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だが、リレスはこの状況になぜか嬉しいという感情がわき出たのである。 なぜなら、今まで騎士として戦うことすらままならなかったこの身体。 どうせもうすぐ死ぬなら、最後くらい『騎士』として王女様を守る為にこの身体を使うことができるからであった。 リレスは、咄嗟に地面に突き刺さっている一本の剣を、息を切らせ、口から血を流しながらも引き抜き やっとのおもいで襲撃者達に構えたのである。 その時、襲撃者の一人が短剣を持ち、王女に斬りかかろうしていたのだった。 「止めろ……!」 制止の声とともに、フラフラになりながらも王女を殺そうとしている一人に斬りかかった。
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