火曜日 午後4時00分

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「……何が無いの!」 「私の万年筆が無いんだ」 はじめからそう言ってくれれば、こっちとしても非常にやりやすいのだが。 「よく探した?」 「ああ。筆箱の中に無いから、机の上の物もひっくり返して、鞄のなかも探して、その辺の床の上も見た。だがしかしっ! 無いのだよ」 だからって、発狂するほどのことではない気がするのは私だけだろうか……。 「いつから無くなったのか、順序よく考えて行動を辿ってみるとか」 センセは椅子に座って、う~んと唸り、また頭をかき乱すと、今度は考えますモードに入った。
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