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15分もしないうちに、克己が依頼人を連れてやってきた。
てっきりクラブの客だと思っていたら、いかにもホストな男。
「優子。」
「克己兄ちゃん。」
ギュッて抱きしめ合う2人を見ていると、イライラしてくる拓真だが、克己の連れは、そんな克己を見るのが初めてなのか、驚いた顔だ。
「依頼人さん、克己兄ちゃんのお店の人?」
「ん?ああ。俺の店の売れっ子ホスト・セイトだ。本名は、市川 稔だったよな?」
「あ、はい。市川 稔です。」
慌てて頷いた稔は、こちらへどうぞ、と言われて拓真の前に座った。
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