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「あーだりぃな」
春の穏やかな日差しが俺に降り注ぐが…
「…だりぃ明日から学校かよ」
今日は四月六日、いわゆる高校の入学式があった。が、小中高一貫教育の学校にとっては、なんの意味もない形式的なものだ。
「まぁ、午前で終わったから楽でいいよな~、よし、午後から遊びに行くか」
と、言って、隣を向くと、
「兄さん、今日は親戚回りだよ。兄さんも一緒に行ってお祝い金をもらわないと」
柔和な顔付きで糸目な男が並び歩いていた。
「え~、ま、金もらえるなりいいけど…お前いれば十分じゃないか?同じく入学だし」
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