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ここは桜ヶ咲高校。
この桜ヶ咲高校は名前の通り、桜がシンボルの高校である。
そしてオレは桜ヶ咲高校2年であり、この物語の主人公。
赤倉颯太(あかくらそうた)だ。
今オレは、汗だくだくで走っている、とにかく走っている。
なぜオレが汗だくで走っているかというと、
とても重大な秘密が・・・・
ある訳でもなく、だだの遅刻だ。
「おーい、まってよー」
後ろから聞こえてきた、聞き覚えのある声にオレは振り向いた。
「ボクをおいてかないでー」
「おせーぞ葵(あおい)」
そこには、黒髪ショートカットのちょっと背の低い、幼なじみ青山葵が足元ふらふらで走っていた。
「いやいやソウ君が速いんだって」
葵はゼーゼーと息しながら追いついてきた。
「まぁな、オレの逃げ足の速さは一級品だぜ!」
「それってボクから逃げてたってことじゃん!!」
「・・・気にするな」
「なにその間、なんかムカつくなぁ」
「んなことより、さっさと行くぞ」
オレと葵はまた走り出し、学校に向かった。
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