第一話 幼なじみと部活

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ここは桜ヶ咲高校。 この桜ヶ咲高校は名前の通り、桜がシンボルの高校である。 そしてオレは桜ヶ咲高校2年であり、この物語の主人公。 赤倉颯太(あかくらそうた)だ。 今オレは、汗だくだくで走っている、とにかく走っている。 なぜオレが汗だくで走っているかというと、 とても重大な秘密が・・・・ ある訳でもなく、だだの遅刻だ。 「おーい、まってよー」 後ろから聞こえてきた、聞き覚えのある声にオレは振り向いた。 「ボクをおいてかないでー」 「おせーぞ葵(あおい)」 そこには、黒髪ショートカットのちょっと背の低い、幼なじみ青山葵が足元ふらふらで走っていた。 「いやいやソウ君が速いんだって」 葵はゼーゼーと息しながら追いついてきた。 「まぁな、オレの逃げ足の速さは一級品だぜ!」 「それってボクから逃げてたってことじゃん!!」 「・・・気にするな」 「なにその間、なんかムカつくなぁ」 「んなことより、さっさと行くぞ」 オレと葵はまた走り出し、学校に向かった。
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