はじまり―――…

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  「し、ししし…し、し し、試合…料?じゃと? んなもん、必要あらん! ワイが兄ちゃんに勝つんじゃ。 せやからのう… カネ払うんは、貴様の方や!!!!!!」 そう叫びながら跳びかかって来るオジ様。 「うるせぇー!!!!!!!!!! 俺の生活が、かかってんだよ!!!! もう、可愛い声とか出しても、許してやんねぇぞおおおぉぉぉおぉおぉぁらあッッ!!!!!!」 なぜが相手と同じようなテンションになっている俺。 跳びかかってきたオジ様の顔面を、左手で鷲掴みにし、動きを封じ、瞬後、握った右拳で、オジ様の腹部を勢いよく突いた。 ぞんっ!!!! 「ッッ!!!」 拳が腹に食い込み、声にならない叫びを上げるオジ様。 恐らく、この一撃で、オジ様の全身の力は抜け緩み、戦闘意識も喪失しただろう。 俺は、その状態から、さらに一歩前進し、オジ様に密着した。 そして、オジ様の腹に食い込んでいる右腕を後方にユックリ引き抜き、今度はそれを、スバヤク前方に突き出した。 ずぞっぅ!!!! 「ッッッ!!!!!!!!!!!!」 またまたオジ様の腹部に、俺の右拳が炸裂する。 既に、"デパートで母親と はぐれた子供" のような、切ない表情をしているオジ様の顔、腹ではなく、顔に、もう一発、右拳を決めたところで、俺の攻撃は終わった。 そして、 俺とオジ様の、 男と男の… 否、 漢と漢の 熱い闘いも、 遂に 終結した。  
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