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開戦の声が上がり、20人の子分たちが、各々に凄みながら、突っ込んできた。
「ごめんなさい!
ごめんなさい!
やめっ…」
俺の叫び虚しく、こわいお兄さんたちは、飛び掛かって来る。
「うりぁあ!!!!!」
「くそがきゃー!!!!!」
「ぬあぁ!!!!!」
「しねやぁ!!!!!」
「てやっ!!!!!」
「あたたたたたた!!!!!」
「おらぁ!!!!!」
「覚悟せ~やー!!!!!」
「シュッ シュッ!!!!!」
右からも、左からも、前も後も。次から次へと、様々な攻撃が飛んでくる。
でも、俺は、それらを避ける。避けられる。
相手のモーションとか、目線、身体の重心なんかにも気を配って、俺は考え、動く。
右拳、左脚、左肘、次は右足、おっと右膝もきたか…
迫り来る "痛みの源"。
しかし、俺は、それを避ける。
避けることにより、それは
"痛み" にならず、
" 源 " のまま消え往く。
そんなことを何度か繰り返したころ、俺の脳に、"反撃" と言う名の、思考がよぎる。
「採用。」
俺は遠慮なく、その思考に従い、反撃を開始した。
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