はじまり―――…

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  「暴れたりしないんで… あ、これも自分で乗るんで、その~… "それ" は やめてもらえませんかね…。 それだけは、僕のプライドが許しませんゆえ。」 紺色の制服を着た大人は、僕を、赤いランプが付いた白黒の車に乗せました。 そこの空き地に、人が20人ぐらい倒れていたらしく どうやら それが "19歳の男の子" の 仕業だと聞き "19歳の男の子" もとい 僕を、車に乗せることになったみたいです。 「君のプライドに 許してもらう必要はないよ。」 がちゃり 俺の手首に、冷たい金属の感覚が走る。 未成年にして人生初の お縄に、俺は泣いた。  
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