7人が本棚に入れています
本棚に追加
「暴れたりしないんで…
あ、これも自分で乗るんで、その~… "それ" は やめてもらえませんかね…。
それだけは、僕のプライドが許しませんゆえ。」
紺色の制服を着た大人は、僕を、赤いランプが付いた白黒の車に乗せました。
そこの空き地に、人が20人ぐらい倒れていたらしく
どうやら それが "19歳の男の子" の 仕業だと聞き
"19歳の男の子" もとい 僕を、車に乗せることになったみたいです。
「君のプライドに 許してもらう必要はないよ。」
がちゃり
俺の手首に、冷たい金属の感覚が走る。
未成年にして人生初の
お縄に、俺は泣いた。
最初のコメントを投稿しよう!