仕事―――…

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  「一言で言えば、  その格闘センスだ。」 わかった。わかったよ。もう。腹を決めて、西嶋の話を鵜呑みにするよ。ちゃんと聞くよ。騙されたと思って聞くよ。嘘でした ってなったら、やっぱりね って言うから。今は、全部 信じるよ。もう こんな現実離れした話 耐えらんないもん。 「続けてください。」 「お、おう。そうだな。 あぁ、お前が倒した20人だが、20人のうちの4人が、俺の部下だったんだ。他の16人は、本物の やーさん だがな。 で、その4人は、かなり腕っぷしの良いやつらで、俺が選りすぐった 武芸に長けた部下たち。 お前の実力を知りたくて、俺が配備しちゃいました。」 「あ…確かに、他のやつらよりもできるやつが 何人がいたのを覚えてます。」 「ふっ、よく言うよ。アッサリと倒しちゃったくせに。 あ、そうだ。俺は警察官だけど、これは仮の姿で、本業は 国家直属 非公表の 用心棒部隊 の総指令官。ボス。お前がこれから入るやつのね。よろしく。」 「…そんなような気がしてました。もう驚いたりしません。そんな感情とっくに消えました。んで、その4人の部下ってのも、部隊の下っぱか何かなんですね。」 「まぁ、そんなようなとこだ。 ここのところ、部隊増員を図るために、お前のような "強い人材" を探してたんだ。 そんな折り、ある空き地に、"類い稀なる格闘センスを持った若者" がいるという情報を手に入れ、調査を開始した。 それが、ちょうと1ヵ月前ぐらいだ。」 「そんなに前から…。」 「その1ヶ月の間に その若者をスカウトするかどうか議論を行い、その結果、最終テストをすることが決定した。 まぁ、お前程の実力者は多くないし、早急に増員をしておきたい状況だったから、決まるのは早かった。」 「選ばれし者…か。」 「調子に乗るな。」 「ごめんなさい。」  
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