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息を切らし、肩で息をしちゃってるおっさん。
そんなおっさんと、その仲間の俺は、ピット星人のロックサイトに入ってしまったみたいで、ピット星人たちは、そのヘンテコな顔でこちらを睨みながら、身構えていた。
西嶋の、「一般人との戦闘と同じような感覚でやれ。」と言う言葉を思い出し、俺もいつものように構え、相手の身体的な、精神的な、スキを探り、待った。
そのとき!超高速おっさん(バテ状態)が、
「危ない!避けろ!」
って、いきなり叫んだ。
俺は、ビクッっとしながも、脊髄反応的な意識で、とっさに横方向へジャンプし、そのまま地面でローリングした。
プバーンッ…!!!!
さっきまで俺が立っていた地面が、煙を上げながら、ゴッソリえぐられていた。
「い、今の…オードリー・ヘプバーンみたいな音は?」
と、バテたおっさんに聞いた。
「ピット星人の光線射出銃。地球人一人を焼滅させる程度の攻撃力はある。…地面だって、あんな風に削れてしまうんだ。気を付けろ。」
さっき、おっさんが叫んでくれなかったら死んでたな…。まるでコミックス19巻のナッパの気分。
どうしようとか思いながら、なんとなーく、この部隊の戦闘スーツの左腕の辺りを見た。
そしたら、なんかスイッチみたいなのがついていたから、迷いもなく押した。そりゃ、押すでしょ。
ポチっと押した瞬間、左の手首から、銃のグリップのようなものが、左手の前へスライドするように飛び出した。そう、まるで握れと言わんばかりに。
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