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バコンッ!
野菜を殴るという非常識的な違和感の中、俺は振るった拳をジャガイモに当てた。
殴った直後、俺は無意識にステップを踏み、追撃体勢に入っていた。
「馴れって怖い…ネっ!!」
と、言いながら、俺はベストなポジションから追撃を放った。
ドコンッ!
ボコンッ!
ガコンッ!
そのままの勢いで、何度も何度もジャガイモを叩く俺。
気付くとジャガイモは、大地に伏せていました。
「勝った。」
今までの人生で経験をしたことのない状況下にも関わらず、俺は日頃の戦闘による、馴れ を武器に、未知の敵を倒しました。
正直、自分でも、ここまで自然な流れで倒せるとは思っていませんでしたもん。ビックリ。
とにかくジャガイモを、とことんタコ殴りにしました。ジャガイモとタコなんか美味しそうな料理ができそうですが、そろそろさっきの捕獲用麻酔弾で捕獲しましょうか…。
「グッバイ、ベイビー。」
そう呟きながら捕獲用麻酔弾を撃とうとしたら、ジャガイモは残った力を振り絞るように起き上がり、さっきのとは違うタイプの光線銃を撃ってきました。
「くっ…!」
俺は間一髪、それを避けました。
「あんだけやったのにまだ起き上がれるとはな…。しかし、なんだ今のは…またまたイメージ通りすぎる武器なんだけどwwwww」
ジャガイモは、地面に片膝を立てたままの体勢で、また光線銃を撃ってきました。
残り少ない気力で、よくやりますわなぁ、アンさん。
銃口の向きから弾道を予測し、素早くそれをかわした俺は、
「そんな物騒なモノ、人に向けちゃダメでしょ!」
と、言いながら、ジャガイモの手に握られた光線銃を蹴り落としました。
するとジャガイモは、ついに力尽きたのか、ゆっくりとその場に倒れ込みました。
「グッバイ、ベイビー。」
と、クールに呟き、俺は捕獲用麻酔弾を撃ちました。
ばしゅっ
捕獲用麻酔弾を当てられたジャガイモは、人間でいうとこの睡眠状態っぽい様子になりました。
…どうやらうまくいったみたいですね。捕獲完了!
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