7人が本棚に入れています
本棚に追加
/84ページ
そんなに強く殴ってないから、たぶん、起き上がる。
「ま、まだだ…坊っちゃん、なかなかやりおるなぁ~」
そう言いながら、おっちゃんは立ち上がり、構え直した。
静かな空き地に風が抜ける…
睨み合ったまま動かない二人…
おっちゃん、でけぇな。
自分の2倍近くあるんだよな。
生活しづらいだろうな。
服とかも特注なのかな。
そうなると、金かかるだろうな。
あ、今日は夕飯、なに食べよっかな。
そういえば冷蔵庫に隣の坂本さんからもらった高級ベーコンがあったな。
そんな事を考えていたら、その巨体が大きく揺れ、揺れたかと思ったら、目の前に それはもう大きな大きな足の裏があって。
いわゆる、蹴り。
大きな蹴りが
俺の小さな顔面を
しっかりと捉えた。
ドン。
最初のコメントを投稿しよう!