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食事を始めて約20分
沢山あった料理はほぼ無くなっていた。
「はぅ~俺もうお腹一杯だよ」
「お粗末さまで」
「本当にありがとう母さん!これをしばらく食えないのは残念だよ」
「嬉しいコト言ってくれるじゃないのリクぅ~」
母さんが俺の頭を少し強く撫でた。
何ていうか凄く安心する……。だけど俺は──
「や、止めてよ母さん……俺はそんな子供じゃないんだから」
強がってしまった。
「リク。母さんも寂しいんだ。今の内に思いっきり甘えておきなさい」
母さんを見れば慈愛に満ちた顔が自分を見ている。
俺は父さんに促されるまま──
「……うん。分かった」
今はこの安らぎを全身で感じよう……
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