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「悪魔だって、言ったろ?」
“悪魔は、なんでもお見通しかよ…。”
…まるで、自分たちが神様だとでもいうかのように言うもんだな。
そう言えば、ふっと、カイは笑った。
そして、入ってもいいと言ってないのに、遠慮もなく、アオイの家に上がっていく。
「いや、神なんか偉いもんじゃないから、なんでもってわけじゃない。
悪魔は、基本的なものとして読心能力しか備わっていない。」
“…じゃあ、住所なんてわからないんじゃ”
まるで、自分の家だとでも言うかのように廊下を突き進んで行くカイ。
そのあとをせっせとアオイがついていく。
「その場合は、調べるんだよ。
人間だって、物事を調べたりするだろ?
それと同じこと。
まぁ、確かに偉そうに言ったけどさ。」
ここ、アオイの部屋?と指差して、見事にアオイの部屋を当てる。
…どこまで、調べがついてんだ?
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