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「人間とことは違って、僕らんとこは、ちょっと特殊でね。
事細かに、情報が書いてあんの。
これは言えないからね。
企業秘密ってやつ?」
“…ふーん。”
まるで、友達の家に初めて来たみたいはしゃぐ、カイ。
ベッドがお気にめしたようで、ベッドの上でくつろいでいた。
“…つか、何しに来たわけ?”
「言ったじゃん、遊びに来たんだって。」
…ガチで言ってんのこいつ?
「ガチだよー。
何、遊びに着ちゃ行けないの?」
“…たりめーだろ。
一度しか会ってなくて、仲なったわけでもねぇやつ普通上がらせるわけねぇだろ。”
「えー、ひでぇ。
仲良くなったっしょ?
ねぇ、ゲームやろ、ゲーム。」
まるで、それは無邪気な子供のよう。
期待の眼差しで、アオイをみるカイ。
“どこがだ。
嫌だからな。”
そう冷たく突き放せば、えぇーと、駄々をこねる。
おまけに、やりたーいと何度も連呼までしてきた。
こいつは本当に悪魔なのか?
ただのガキなんじゃねぇのか?
その目からは悪意が感じられず、はぁとため息を漏らしながら、アオイは頷いてしまった。
「やった!」
本当に嬉しそうに喜ぶカイ。
そこまで喜ばれると、なんだか、先程言ったことに罪悪感が芽生えてしまう。
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