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はしゃぐカイが、そこそこあるゲームソフトの中から選んだのは、ヒゲを生やしたおっさんが主人公の某有名カーゲーム。
きっと誰もが一回はやったことがあるだろう。
…一般的だな。
本体も出したから、カイが勝手にセットしてやるのだろうと思っていた。
しかし、
「これ、どうするの?」
不思議そうにソフトを持ってアオイに尋ねる。
“お前やったことねぇのか?!”
普通、セットするくらい現代っ子なら誰でもできる。
「うん。
あっちにはゲームなんてものないからさ。
これが初めて~。」
あはって、笑うカイ。
でも、冗談で言ってるようには見えない。
「ゲームってもの、あっちで結構有名だから、一回やって見たくってさ。」
はぁと、またアオイはため息をつくと仕方なくゲームをセットする。
そして、一からカイに教えることになったのだった。
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