第1話

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「えっと……、初春飾利さんだっけ。 黒子と同じジャッジメントの。」 「は、はい。覚えていて下さったんですね。」 「仕事熱心だねウイは。 本当に辛いなら休んだ方がいいよ?」 「どうせあと数日で夏休みなんだし、授業も無いでしょ?」 「………」 ピトッ 「!?」 ゴォォォッ 紫織は初春に無言で近づき、初春の額に自身の額をくっつけた。 「ぇ……と、し、紫織さん?」 「……けっこう、熱ある。 …辛いなら、休んだ方がいい。」 「で、でもジャッジメントの仕事の方が忙しくて。 最近は結構能力者(がくせい)の事件も増えてますし。」 「そうなの?」 「えぇ。虚空爆破(グラビドン)事件とか 連続発火強盗とか。 まぁ色々と。」 「まぁ暑くなってきたし、仕方ないよ~。」 「制御できる装置でもあればいいんだろうけど。」 「AIM拡散力場を利用する計画があるそうですけど……、」 「……能力は脳に深く関与してる。」 「抑制機械なんて危なそうですのよ。」 そう言いながら美琴の腕に抱き着く黒子。 「あれ?白井さん。」 「何ですの?」 黒子は美琴の腕に抱き着いたまま初春のほうを向く。 「あそこの銀行。 何で昼間から防犯シャッター閉めてるんですかね?」 「………不思議。」 ドガァァンッ! 「「「「「!?」」」」」
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