103人が本棚に入れています
本棚に追加
「えっと……、初春飾利さんだっけ。
黒子と同じジャッジメントの。」
「は、はい。覚えていて下さったんですね。」
「仕事熱心だねウイは。
本当に辛いなら休んだ方がいいよ?」
「どうせあと数日で夏休みなんだし、授業も無いでしょ?」
「………」
ピトッ
「!?」
ゴォォォッ
紫織は初春に無言で近づき、初春の額に自身の額をくっつけた。
「ぇ……と、し、紫織さん?」
「……けっこう、熱ある。
…辛いなら、休んだ方がいい。」
「で、でもジャッジメントの仕事の方が忙しくて。
最近は結構能力者(がくせい)の事件も増えてますし。」
「そうなの?」
「えぇ。虚空爆破(グラビドン)事件とか
連続発火強盗とか。
まぁ色々と。」
「まぁ暑くなってきたし、仕方ないよ~。」
「制御できる装置でもあればいいんだろうけど。」
「AIM拡散力場を利用する計画があるそうですけど……、」
「……能力は脳に深く関与してる。」
「抑制機械なんて危なそうですのよ。」
そう言いながら美琴の腕に抱き着く黒子。
「あれ?白井さん。」
「何ですの?」
黒子は美琴の腕に抱き着いたまま初春のほうを向く。
「あそこの銀行。
何で昼間から防犯シャッター閉めてるんですかね?」
「………不思議。」
ドガァァンッ!
「「「「「!?」」」」」
最初のコメントを投稿しよう!