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銀行の防犯シャッターが爆発し、その中から四人組の口にマスクを付けた男達が飛び出してきた。
手には銀行から奪ったであろう大量の金が入ったバッグが握られていた。
「ヨッシャ!!引き上げるぞ急げ!」
「「「ウス!」」」
「初春は怪我人の有無を確認。」
「は、はい!」
「お姉様方はそこにいてください。」
「「え~」」
「……つまんない。」
文句を呟く三人を無視し、黒子は強盗犯のもとへ近づいていった。
「『ジャッジメント』ですの!
器物破損および強盗の現行犯で、拘束します!!」
「「「「!?」」」」
「嘘ッ!?何でこんなに早く…………ん?」
犯人達は黒子の方を見る。
黒子…中学生
犯人達…(多分)大人
「「「「……」」」」
「?」
暫くの沈黙がながれる。
「ギャハハハハハハッ!
どんなヤツが来たかと思えば!『ジャッジメント』も人手不足かぁ?」
犯人の内の一際体格が大きい男が黒子にズイと近づく。
「そこをどきなお嬢ちゃん。
どかないと……
ケガしちゃうぜー!!」
ドスドスと黒子に近づいていった。
黒子も応戦するために軽く身構える。
が、
「………そういう三下の台詞は…、」
この声が聞こえてきた直後、黒子の頬スレスレを氷の鎗が通過していき、黒子に向かって突進していた男の右足の膝の少し下に突き刺さった。
その直後に、その男の右足は、鎗の刺さった位置より下は凍り付いた。
「死亡フラグだから注意した方がいいよ~?」
「紫織お姉さま!?
霞織お姉さま!?」
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