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残った一人の男は、金の詰まったバッグを抱えて車に向かって駆け出した。
「……ん?」
「どけ!!」
「おっと。」
ヒョイ
「あーあ。
黒子から逃げきれるわけないのに。
………あら?」
美琴の手にさっきまで握られていたクレープは、美琴の手から落ちていた。
「!?!?」
「………ねぇ、黒子。」
「はっ……はい!!ですの!!」
「これは私が個人的にケンカを売られたって事だから……、
手、出してもいいわよね?」
そう言う美琴の周囲では、パチッと電気が微弱ながら流れていた。
「あーーー……」
「……多分大丈夫。」
「やっちゃえミーちゃん!!」
「おっ、思い出した!!」
黒子の足元に倒れている男が突然叫び声をあげた。
「ジャッジメントには捕まったが最後。
心も体も切り刻んで再起不能にする最悪の腹黒テレポーターがいるという噂!!」
「誰の事ですの?それ……。」
「それだけじゃねぇ!」
逃げた男は車を発進させた。
「そのテレポーターを虜にする三羽烏…
あの最強の三人娘…
『超電磁砲(レールガン)』、『氷結の女王(フリーズクイーン)』、『蒼焔の姫君(フレアプリンセス)』。」
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