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「しっ…、白井さん!?」
「な・に・を暢気にサボってるんですの~~~?
風邪がツラいならさっさと帰る!!
大丈夫なら仕事をする!!
中途半端に遊んでいいとは言ってませんわよ~。」
と、黒子はワッシャワッシャと初春の頭に乗った花の冠をなでる。
初春は、「わーー!?散っちゃう!!
白井さん!お花がっ、お花が~!!」と叫んでいたが、黒子はそれを無視。
「早急に片付けなければならない案件がありますのよ。」
と言って初春をズリズリと引きずって連れていった。
「あーーーーー!
せめて一口ぃーー」
「………ジャッジメントってのも、大変ねーー。」
「キミもだろう」
美琴は声のした方を向くと、そこにはジャッジメントの腕章を付けた少女が腕を組んで立っていた。
「………」
「はい?誰?」
「仕事!
同僚はもう行ったんだろう。」
と、その少女は美琴の腕を掴んで立ち上がらせた。
「は?ちょっと…何?」
「ほら!!自分の腕章つけて。」
少女の指差した先には、
「え?初春さんの……」
初春が忘れた(取るひまがなかった)ジャッジメントの腕章が置いてあった。
「えー!?」
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