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――同時刻――
ジャッジメントの少女に腕を引かれながら、美琴が歩いてきた。
「まったく。
警邏中に喫茶店でサボるなんて……。」
「ちょっと…、私は違うって」
「しかもジャッジメントのIDも忘れてるし……」
と、やや呆れ気味に話す少女。
「いや、初めから持ってないし。」
という美琴の顔も、汗が浮かんでいるが、こちらも呆れ気味であった。
「ありゃ。支給前の新人さん?」
「じゃなくて、この腕章は私のじゃ……」
「そっかーー…それじゃあIDないと入れない施設内での仕事は無理だね。」
「聞けよっ!!
だからコレは初春さんので、私はジャッジメントじゃない!!」
と、美琴は怒鳴るが、
「なら今回は私と捜索活動をしてもらおうかな。」
全く聞いていなかった。
その様子に美琴は頭を抱えていた。
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