第2話

6/17
前へ
/37ページ
次へ
――同時刻―― ジャッジメントの少女に腕を引かれながら、美琴が歩いてきた。 「まったく。 警邏中に喫茶店でサボるなんて……。」 「ちょっと…、私は違うって」 「しかもジャッジメントのIDも忘れてるし……」 と、やや呆れ気味に話す少女。 「いや、初めから持ってないし。」 という美琴の顔も、汗が浮かんでいるが、こちらも呆れ気味であった。 「ありゃ。支給前の新人さん?」 「じゃなくて、この腕章は私のじゃ……」 「そっかーー…それじゃあIDないと入れない施設内での仕事は無理だね。」 「聞けよっ!! だからコレは初春さんので、私はジャッジメントじゃない!!」 と、美琴は怒鳴るが、 「なら今回は私と捜索活動をしてもらおうかな。」 全く聞いていなかった。 その様子に美琴は頭を抱えていた。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

103人が本棚に入れています
本棚に追加