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「そうさくって…、捜し物?」
「目標は子供用のバッグね。
ピンク色で花の柄がついてるみたい。
大きさはこんくらい。」
と、身振り手振りで説明する少女。
「何でジャッジメントがそんな物……あ!!」
この時、美琴はさっきの喫茶店での初春との会話を思い出した。
『爆弾をぬいぐるみや子供用の鞄みたいな物に仕込んで来るんです。』
(初春さんが言ってた例の爆破事件の事ね。
…爆弾かぁ……)
と、この時美琴の脳内では、もう一つの映像が流れていた。
それは、黒子が自分達に対して小言を言っていたときの映像であった。
『で・す・か・ら、お姉様方はあくまで一般人なのですから、危険な事には手を出さないよう……。』
「…ム……」
『それどころか、トラブルに自分から首を突っ込む悪癖がお姉様方にはおありなので、少しは自重していただかないと……。』
「ムムゥー……」
美琴は暫く黙っていたが、突然
「よしっ!!私もジャッジメントの仕事をこなせるって事をわからせてやるわっ!」
と叫んだ。
わからせる相手は十中八九黒子に、だろう。
その様子をみたジャッジメントの少女は、
「アハハ、その意気その意気。新人さんは元気でいいねー。」
全く気にしてはいなかった。
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