1章、平和とかそういうの

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神「もう新幹線出るから無理だ!そもそもお前がいなくなる日まで携帯を買わなかったからだろうが!」 ?「はっ早く赤外線を!」 神「ちょっ!?おい引っ張るな!」 携帯を突き付けられたまま腕を引っ張られ、新幹線から飛び出る。 危うく反射的に、周りの人の腕を掴んでしまうところだった。 なんて無茶で迷惑な事を… 神「だぁー!メチャクチャしやがって!赤外線赤外線!」 急げ急げ急げー! 新幹線の扉が閉まる前に! 神「…おいおいマジかよ。なんで赤外線の場所を今更探してんだ!」 ?「あれ?どこだったかなー?」 時間がないんだから焦れよ! その時だった。 プシューーーーカチャ 新幹線は無常にも俺という乗客を乗せないまま出発したのである。 神「お前なぁ…」 ?「あわわわ!あっありました!赤外線ここからです!」 神「少しは罪悪感を持てーっ!」 ゴンっ! ?「うぎゃっ!」 渾身の拳骨。 暴力ではない。 むしろ俺に否はないんだから、これは飼い犬にするのと同じしつけだ。
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