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『鬼』達三人は、森の手前で躊躇するようにスピードを落とした
そしてそのうち1人は一際高くアクセルをふかすと、きびすを返し、もと来た道を引き返して行く
応援でも呼ぶつもりだろうか?
森の手前で躊躇した様子の鬼2人、フルフェイスのヘルメットごしに顔を見合わせると意を決したように追尾を再開した
遅れはしたものの、この2人のテクニックも並ではなく、ジワリジワリとその差を縮めていく
木の根を避けつつミラーごしに、その様子を見ていた男は
「お?…ふぅん本当、しつこい連中だ…」
そのつぶやきとは裏腹に、その顔にはイタズラっ子のような笑みが浮かんでいた
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