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森を遊び場と呼ぶこの男にとっても、この状況ははかなりヤバい
(バカ者どもが、あっと言う間にやられやがって…突っ切るしかないだろ)
男がそう考えた時、森の木々が突如揺らいだ
「!!!」
前方に何かが見える
ザワザワと幹がしなり視界は悪いが、それはスピードを緩める事なく真っ直ぐにこちらに向かっているようだ
(なんだ?!)
しかしそれが何なのか確認する余裕など無く
森の木々が行く手を阻むように、次の瞬間枝を男の前に差し伸べ、視界を塞いだ
それに驚き思わずスピードが落ちる
後ろからも荒れ狂った根が…ギシギシッメキ…っと不気味な音を立て迫ってきている
(チッ…囲まれたか)
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