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目前に迫る荒れ狂う根が男に襲いかかろうとしたその時、根の動きがフリーズ
そしてこちらに向かって来ていた《何か》を受け止め粉々に砕け散っていた
その残骸がバラバラと男に降り注ぐ
「うへぇ…なんだこりゃ!?」
体中に降りかかった木片を払い落としながら目の前に現れた《それ》を見る
《それ》は緑の葉の塊
恐る恐る近付き確かめるが、やはりタダの《葉っぱ》の集合体
先ほど暴れ森の根を粉々に砕いたにもかかわらず、何事もなかったように目の前にフワリと浮いていた
「はは……まるで《みのむし》だな(汗)」
数多くの奇妙な体験をしてきた彼だが、流石に《巨大みのむし》にはお目にかかった事は無い
表面に激しい衝突の形跡は見られない
(中身は何だ?)
当然の疑問が浮かぶ
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