はじまり

2/4
前へ
/99ページ
次へ
気が付いた時、僕はペンキの剥げかけた天井を見上げていた 次に錆の浮いたパイプベッドに白い清潔なシーツが視界に入る 窓からの日差しが眩しいくらいに僕の顔を照している あまりの眩しさに身体を起こそうとするが上手くいかない 激しい頭痛と目眩のせいだ 「うぅ…ん」 唯一、声だけは出せる 「気が付いたかね?」 いつから居たのだろうか? 白衣に眼鏡のデップリとしたオジサンが、部屋の入り口らしきドアのそばから、こちらに向かってくるところだった
/99ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加