はじまり

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白衣のオジサンは僕の額に手を当て、体温をみつつ 「君は、枯れ森で何をしてたんだい?」 優しい口調だけど、得体の知らない相手に対する、何か不信感を含んだ言葉使いだったように思う 「おぃおぃ杉さん、ソイツは俺の恩人だぞ~、まだ寝かせといてやれよ」 不意に、ドアの方からまた声が掛けられた でも今度は僕にかけられたわけでは無く、目の前にいる白衣のオジサンに対してのようだ その人は深緑のスカジャンに無精ヒゲ、ボサボサの髪のせいで顔は良く分からないけど 見た目より若いんじゃないかな?って感じ
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